106冊目《花街樹屋》読了&まとめ

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原書会開催報告でも少し触れましたが、『マンゴーツリーハウス(仮名)』は3人の少年が、自分たちの住む街にやってきた、見世物として訓練を受けるオラウータンに自由を与えようとオラウータン救出を企てるストーリー。

3人の少年には、それぞれ各自の親が決めた「タブー」があり、成長の過程で、親が決めた絶対ルールに少しずつ反抗するようになります。その集大成ともいえる「大反抗」が、オラウータン救出劇。当時、オラウータン救出劇に最も熱心だった翊亞は、成人し、ピアニストとして成功した人生を手に入れるものの、「音楽が怖い」とこぼし、自殺してしまいます。翊亞の突然の自殺に衝撃を受けた主人公は、友が自殺した理由を見つけるべく、翊亞との思い出を、現在から少年時代までさかのぼっていきます。かつて3人でマンゴーの樹の上に作った秘密基地「マンゴーツリーハウス」。そこから自分の未来が見えるんだ!と目をキラキラさせていた翊亞は何故、自殺してしまったのか?

物語の前半では、主人公の2歳の娘が言葉を覚えていく様子(記憶の形成)、主人公の恩師が記憶を喪失していく様子、そして主人公による翊亞の回想が交互に現れます。後半では、少年時代のオラウータン救出劇が中心となり、その事件の結末に少なからず衝撃を受けます。オラウータンを救出したい一心であった3人、とりわけ翊亞にとって、この結末が与える影響は計り知れなかっただろうことが想像できます。彼が後に自分で終止符を打つに至るまで、自分を「殺して」生き続けた理由は、巻末の著者と小説家の対談を通じて理解できました。

この作品には政治、歴史問題も織り込まれているようです。それを端的に表しているのは、主人公の友人、阿煌と彼の父親の描写でしたが、私の背景知識が不足しているため、十分に理解することができませんでした。

繁体字に慣れてきたとはいえ、読み進めるのにストレスを伴うことがまだある中、スッと作品に入り込めたのは、以下の2点が挙げられると思います。1つは、物語の導入に惹きつけられたこと。もう1つは、主人公が主夫として現在仕事をせずに、2歳児の育児に専念していることでした。「主夫」という日本ではまだメジャーとはいえない育児スタイルが台湾文学で登場した意外性と、子育てという自分との共通点のおかげで、難しい部分も読み進めることができたと思います。

台湾旅行の際にまとめ買いしてきた中にたまたまあった1冊。平積みで注意を惹きつけられて買ったものでしたが、買って正解でした。繁体字と縦書きスタイルにさえ慣れても、難易度は中~上レベルくらいでちょっと苦労しました。エンディングの衝撃度が作品を程よく引き締めてくれていると思います。

《花街樹屋》是三個少年為了讓紅毛猩猩重新獲得自由而企劃展開拯救這只猩猩行動的故事.這只猩猩是跟著一個表演的小戲班子來到他們生活的大街小巷,每到晚上出現在夜市上使觀眾開心.

三個少年,我,翊亞,阿煌各自都有父母給他們規定的家訓.隨著成長的過程,他們逐漸學會反抗父母,慢慢打破父母給的規矩,最終決定採取行動將紅毛猩猩從沒有自由的生活中拯救出來. 對猩猩的拯救行動中,最積極的翊亞長大後成為舉世聞名的著名鋼琴家,卻留下”我害怕音樂”這句話就尋短見,給主角我帶來很大的打擊和不解.為了解讀翊亞自殺的理由,主角我開始從最後與翊亞見面的那天晚上起回億任何與翊亞有關的細節,尋找使翊亞走上絕路的蛛絲馬跡. 

12歲那年,三個少年在芒果樹上蓋過一間樹屋作為他們的秘密基地.翊亞建議蓋一個眺望式的樹屋,為的是要眺望自己的未來.說這句話的他究竟為何自殺?在整個故事哩,翊亞的這句話,給我留下深刻的印象,讓我不時想像翊亞那年從樹屋上看到的未來什麼時候就變成了”終止符”?

故事的前半部分出現正在形成記憶的主角我兩歲的女兒菱菱和正在失憶的恩師安教授以及主角我對翊亞的回想.後半部分以猩猩拯救計畫為中心,抓住讀者的注意力,引人入勝.拯救行動的結局給讀者帶來不少的打擊.這個事件給翊亞帶來的影響更是難以估量的.通過附錄的何致和與其他作家的對話,才使我得以理解為什麼其後的翊亞一直壓抑著自己活著.

雖然我有所適應繁體書的閱讀,但在讀書的過程仍然有不少的心理負擔.在這種情況下,幫我順利投入進去的因素共有兩個.一個是故事的開頭寫的很吸引人.另一個是主角是身為照料兩歲女兒的”全職主夫”,這個目前在日本社會上仍是少數派的育兒方式出現在台灣文學,讓我感到意外,同時,主角處與跟我同樣的情況這個共同點也在讀書過程起到了很大的作用.

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《花街樹屋》
何致和 著
281頁
字數 不明
讀書期間:2015/6/10 – 7/3
寫作時間:1小時30分鐘

面白度:★★★★☆
難易度:★★★★☆
病みつき度:★★★★☆
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