現地の書店情報に飢えているあなたへ送る第1回・中国現地書店レポート【北京編】王府井書店 その3
王府井書店の最終回です。
国内では《三体》で有名なSF作家・刘慈欣の作品を見つけました。しかし、《三体》シリーズが見当たりません。平積みコーナーにもありません。出版されて8年近くになるので、さすがに中国では既にブームが去ったということでしょうか。
SFコーナーの後ろ側には、謎解き物(?)コーナーがありました。上段の右側にある《余罪》は中国Amazonで上位にランキングしている本ですが、書店では陳列棚にあり、平積みされていませんでした。ちなみここでは表紙が見やすいように、このように置いています。Amazonの情報は書店よりやや遅めという印象を受けました。
怖くて中身を開きませんでしたが、ホラー小説は実に充実していますね。
ここも!
ここも!!
ここも!!!
これは推理ものかな?怖そうですが。。
そしてラストに号泣した素晴らしい作品・《狼图腾》をもじった許せないタイトルを発見しました。
《狼图腾》は狼の知られざる賢さ、団結力、そして狼の存在ゆえに成り立つ、草原における生態系のバランスなど、それまで抱いていた狼の印象を180度変えてくれた印象深い作品でしたが、この《虫图腾》も読めば虫への見方が変わるのでしょうか?
《狼图腾》といえば別のコーナーで《狼图腾》の映画の脚本を見かけました。映画やドラマの脚本が他にもあるか見てみましたが、私が見た限りでは映像理論に関する本はありましたが、脚本は見当たりませんでした。(今回専門書コーナーは見ておらず、専門書コーナーには脚本があるのかもしれません)。
4階のエスカレーターを降りると、目の前にはフロアのメインの平積みコーナーがあります。ここにはロングヒットしていると思われる本が散見されました。
柴静の《看见》,白岩松《痛并快乐着》,そして《狼图腾》もありますね(写真真ん中上)。こういう各フロアのメインの平積みコーナーでは必ず毕淑敏の作品を見かけます。写真ではやや見づらいですが、手前の《非洲三万里》がそうです。
購入しませんでしたが、この本が気になりました。《如何阅读一本小说》。これは海外の翻訳本で、他の書店でも見かけました。
こちらも気になりました。
1階にはビジネス書が多くありましたが、その大部分は海外の翻訳本でした。中国国内のビジネス書を読んでみたかったのですが、時間切れでゆっくり見ることができず、今回は断念しました。
購入しようか迷ったけれど、結局買わなかった本がこちら。
インダストリー4.0関連の本を多く目にしました。
特に《工业4.0 落地之道》を購入しようか迷いましたが購入せず。
1階ビジネスコーナーの様子。
王府井書店では本ではない予定外の大きな買い物をしてしまいました。
これについては番外編にて(^^)
王府井書店では店内にこんな便利がカゴがあります。コロコロにもなるし、持ち上げることもできる優れもの。日本の書店にもあるのでしょうか。あったら便利ですね。
引き続き、2軒目の書店「三联韬奋书店」を見ていきましょう。
Ayumiさん、素晴らしいレポートありがとうございます!しかも苦手なのにホラーコーナーの紹介まで・・私、このコーナーで合宿したいです。いいなあ。うっとり。
3月に上海書城に行ったら,『三体』三部作が目立つ場所に平積みになっていました.また,先月香港の書店何軒かに行ったら,ほとんどの店に『三体』がありました.王府井書店に無かったのはたまたま売り切れていただけではないでしょうか.
映画の情報がちらほらと出てきていますが,公開が遅れる様です.
ちょうど今日China Dailyに舞台劇に関するニュースが出ていました.
ぺりおさん
ホラーコーナーを見た時、どこでもドアでぺりおさんに来てもらいたくなりましたよ!!このコーナーはぺりおさんのためのコーナーですね(^0^)
式亭馬琴さん
情報ありがとうございます!上海や香港の書店へいかれているのですね。いいなあ!確かに王府井書店では売り切れていただけかもしれませんね。意外だったのはSF作品の平積みコーナーがなかったことでした。2軒目ではあったのですが。
三体は映画化されるのですね。映画が公開される前に、第2部、第3部を読み終えたいです。また情報教えてくださいね(^^)