第12回中国語原書会・開催報告!

報告が遅くなりましたm(__)m

11月13日に第12回中国語原書会を開催しました。

参加者は私を含め7名。今回はなんと遠方からもお申込みいただきました。

それでは、簡単ですが、みなさんのご紹介された本を見てまいりましょう。

お1人目はiraさん。前回に引き続き2回目のご参加です。

iraさんが選ばれたのは魯迅の絵本。《从百草园到三味书屋》

タイトル、ご存知の方も多いのではないでしょうか?

私もタイトルだけ知っていました(^^;)


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買った時は包装で中を覗けなかったのですが、魯迅だからではなく(!)、絵に惹かれて購入。この絵本の絵を描いている方をもともとご存知だったようです。

文は少なく、お母さんが子どもに読み聞かせるもの。聞きなれない植物や虫の名前も、絵をみながらイメージできるとのことでした。5歳くらいの子どもを対象とした文章にしては、難しい単語もあるようです。魯迅を知りたい、絵で理解を補いたい場合におすすめですね。

文章に登場した虫などが絵の中にこっそり隠れるように描かれているのが味わい深いです。

読む度に発見がありそうな本ですね。

2人目は初参加のushikoさん

色々なジャンルの本を4冊持ってきてくださいました。

1冊目はミステリー作家・雷米の新作、《殉罪者》。


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雷米は私が最近はまっている作家さんです。シリーズものの《心里罪》を読んだ方はおわかりだと思いますが、事件の設定・描写が猟奇的なものが多い作品です。《殉罪者》は伏線がもっと貼られていてストーリーは深く、また前作同様、グロテスクであるとのこと。苦手な人にとっては読むのが辛い作家さんかもしれません。

前作同様、犯人はわかるようになっているけれども、そこからまた展開していくとか。気になります!

2冊目は《三体》で有名な刘慈欣の《2018》。

《三体》の前後に書かれた短編集がおさめられています。


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環境破壊などを皮肉にしているエッセイ風の作品集で、難易度はバラバラとのこと。

落ちがわかりずらい作品もあったけれど、「面白かった」とお勧めされていました。

三体は面白いかったですが、私は途中苦戦したり、寝てしまったりしたので、短編集なら難しい用語が出てきても、長編よりも頑張れそうだと思いました。

そしてushikoさんの一押しはこれ!

刘震云の《我不是潘金莲》。


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字幕翻訳の水野先生が訳されると聞いて、それなら面白いに違いない!と読まれました。

余華の作品のように破天荒な主人公に周囲のまじめな人が翻弄されるお話。ちなみ主人公は女性です。

文章は簡単で、勢いよく読書できるそう。

面白くて、笑っちゃうお話。後味は悪くないそうですよ。

映画化もされていますね!

4冊目は苏童の《离婚指南》。


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それぞれ時代の異なる3編の短編が入っています。

3編目の作品が映画化されており、映画が印象的だったので読まれました。

一番良かったのはやはり3編目の作品とのこと。

3編目はおめかけがたくさんでてくるお話。

私は離婚をテーマにした1篇目が結構気になりました。

3人目はfukoさん。fukoさんも前回に引き続き2回目のご参加です。

前回の原書会後に再チャレンジしてみた《看见》は難しかったため、

神保町でこちらを本を選ばれました。


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江戸時代を舞台とした妖怪ファンタジーを書いた《孤者异》。

原作は日本語で、作者は畠中恵さん。

fukoさん、「しゃばけ」シリーズが大好きで、毎年新作が出るのを楽しみにされているそうです。

原作同様、中国語の翻訳版でもわかりやすい平易な文体のようです。

初めて原書を読む方にも読みやすい文体のようで、「教科書もこんな感じだったらいいのに」とおっしゃっていました。

妖怪の血を引く男の子が主人公。虚弱だけど頭が良い主人公が、妖怪の力を借りて、江戸で起きる事件やミステリーを解決していくお話です。一話ずつ話が完結する構成で、表紙の絵からは可愛らしい様子が伝わってきますね。

4人目は初参加の桃茶さん。遠方からお越しいただきました!

ご紹介いただいたのは東野圭吾さんの中国語版《假面前夜》。

購入場所は上海の虹桥空港。空港の本屋さんにも東野圭吾さんの作品は必ずありますよね。


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中国語の原書を読める自信がなく、日本の作品の翻訳版なら文化背景も理解しているので、

読みやすいと思い手に取られました。

桃茶さん、実は東野圭吾さんの作品自体が初めて。

一話ごとに完結する短編かと思いきや、最後で話がつながるという構成。

ホテルのフロントで働く女性、警察官などいくつかの人物の話が展開されて、

最後にある事件が解決する、という流れになっているようです。

本の中の、単語を丁寧に調べられているメモが最後まで一貫して継続されているのが印象的でした。

5人目はおなじみ小雨さん。

オンライン原書会の10月のテーマに関連して、台湾に関する本を読まれました。

まず1冊目は方文山の《中国风》。


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ジェイ・チョウのファンのみなさんはご存知ではないでしょうか?

ジェイ・チョウの歌詞を書かれている方文山は台湾音楽界の重鎮なのです。

小雨さんもジェイ・チョウのファンなのでこの本を選ばれました(^^)

歌詞とその解説が書かれているのですが、

小雨さんは知っている曲が多かったので、You Tubeで音楽を聞きながら

楽しみながら読み進められたそうです。

面白いのが最後に、歌詞にまつわる100問のクイズがついていること。

出典を問うものがあったり、結構難しいようですよ。

結構難しそうな印象を受ける本でしたが、好きな歌手の歌詞ということで、

小雨さん読了されました。「好きこそものの上手なれ」の力はすごいですね~。

2冊目は《父教七日》


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この本にある最初のエッセイは、台湾の林栄三文学賞を受賞しているようです。

父の死後、7日間を描いたもので、映画化され、映画も台湾で受賞しているのですね。

ネットでの口コミ、評判が結構良いですね。見たい映画に追加です。

You tubeでも見られるようです。

邦題は「父の初七日」。

ワン・リーウェン
マクザム
2015-05-29


小雨さん、これまでの原書会では小説をご紹介されることが多かったのですが、

オンライン原書会のおかげで、普段読まない本を読めたとおっしゃっていました。

今回、詳しくはご紹介いただきませんでしたが、

原書ファンの間で有名な《天桥上的魔术师》はやはり高評価でした。

こちらは繁体字版です。


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6人目は同じくおなじみのねずみのチュー太郎さん

3冊持参していただきました。

まず1冊目は严歌苓の《无出路咖啡馆》。


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人民解放軍で将校を務め、ベトナム戦争で記者としてルポタージュを書いていた严歌苓が、

離婚し、渡米して、文学を勉強するようになった頃の生活をつづったもの。

本を万引きしたり、マリファナを勧められたり、お金がなくて歩いて帰宅していたら強盗にあったり・・・と、小説なのでどこまで本当なの?は謎ですが、彼女のアメリカでの生活がよくわかる作品のようです。

タイトルの『出口のない喫茶店』は”マリファナを吸う”場所として3回登場するのですが、

アメリカでお金がなく、のた打ちまわる中国人の生活がよくわかるとか。

严歌苓ファン必見の本ではないでしょうか?

2冊目は《曹禺精选集》。

チュー太郎さんの好きな作家のお1人ということで、こちらの本を選ばれました。


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実はこれ、戯曲なのです。

しかも演技されることを期待されなかった1930年代の戯曲。

読んだ人がイメージしやすいように、非常に細かく書かれているそう。

主人公はホテルの部屋を借りて生活している高級娼婦。

ダンサー、ホステスともいえるようですが、普通の人からみたら自堕落な生活に見えますが、

彼女はその日その日の人生を謳歌しています。

チュー太郎さんの一押しは思い入れがあるという『日出』。感動する作品のようですよ。

口語体でストーリーが進んでいくので、普通の原書よりも読みやすそうですね。

セリフを読むだけでも勉強になるとのことでした。

3冊目は老舍の《骆驼祥子》。


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チュー太郎さんによると、

現在、放送大学で大山潔先生が戯曲「駱駝祥子」の面接授業を開講されています。

放送大学に入学していない人でも、共修生として単発で参加が可能のようです。

辞書にない発音があり、授業ではピンイン通りでない発音を先生が教えてくれるそう。

通常の中国語と全然違うようですが、

一体どんな音なのでしょう?気になります(^^)

以上、簡単ですが、みなさんのご紹介をまとめさせていただきました。

実は私は今回、当日までに少ししか読んでいくことができませんでした💦💦

主催者なのになんということ。。。

現在、読み進めていますので、年内にはご紹介できるといいのですが(._.)

次回の原書会は、1月か2月に開催したいと思っています。

次回こそは読書計画をしっかり立てて臨みたいと思います💦(教訓)

参加されたみなさん、ありがとうございました!

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